今回読んだのは、アンソニー・ホロヴィッツの『モリアーティ』。
『モリアーティ』のあらすじ
シャーロック・ホームズと宿敵モリアーティが、ライヘンバッハの滝に姿を消した。事件を追って現場を訪れたのは、アメリカの探偵チェイスと、スコットランド・ヤードのジョーンズ警部。二人はモリアーティに接触しようとしていたアメリカ裏社会の首領、クラレンス・デヴァルーを捕らえるため、行動を共にすることとなる。デヴァルーを探していく二人の前に、怒涛の展開が待ち受ける!
『モリアーティ』の印象的な言葉
一瞬、犯罪やらアメリカで私を待っている栄光やらは念頭からきれいに消え去った。測りがたい理由によって、まったく別のなにかに注意を奪われたのだ。私の頭脳がそのとき夢中で追い求めていたのは、コルトヴェーグ・ドフリース方程式の新しい解だった。
『モリアーティ』( KADOKAWA/角川書店) アンソニー・ホロヴィッツ より
『モリアーティ』の感想
新年1作品目となりました。
この作品はシャーロック・ホームズのパスティーシュとなっています。
パスティーシュとは
- 作風の模倣のこと。
- 音楽・美術・文学などにおいて、先行する作品の要素を模倣したり、寄せ集め、混成すること。
最後のどんでん返しは見事に騙されました・・・!
私は見当違いの方向に考えていました(;^_^A
「そっちか!」という感じです。悔しいなぁ~。
綺麗に騙されましたが、犯人自身がとても丁寧に解説してくれたので有難かったです。ミステリー小説でこういう種明かしのやり方は珍しくて新鮮でした。
内容自体はとても面白かったのですが、殺人事件の現場の描写が結構エグくて、私はその辺りはほぼ読んでいなくて飛ばしました。
私はシャーロック・ホームズにあまり詳しくないんですが、本家はこんな感じなんでしょうか?
それともこの作品だけなのかな・・・?
そんなシャーロック・ホームズにあまり詳しくない私でも知っている、レストレード警部やモラン大佐なども少し登場したりして、とてもワクワクしました。
もちろん、シャーロックホームズのことを全然知らなくても話は理解出来るので、普通のミステリー小説として読んでいただけるかなと思います。
終わりに
シャーロック・ホームズのパスティーシュを何冊か読んだので、今度はいよいよ本家に挑戦したいなと思っています。
一冊ずつ読んだ都度記事にしていくか、まとめて記事にするかはまだ未定ですが、いつかブログにアップ出来れば良いなと思います。
漫画の『憂国のモリアーティ』も気になる・・・。
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