今回読んだのは、 馳星周さんの『少年と犬』。
☑第163回 直木賞受賞作
『少年と犬』のあらすじ
偶然出会った一匹の犬。名前は多聞。東北の震災後、各章で飼い主を変えながら、多聞は少しずつ目的の地へと近づいていく。出会った飼い主たちの心を癒してきた不思議な犬は、最終的にどのような結末を迎えるのか。人間と犬の感動の物語。
『少年と犬』の印象的な言葉
人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。こんな動物は他にはいない。
『少年と犬』(文藝春秋) 馳 星周 より
『少年と犬』の感想
一匹の犬に関わっていく人々の弱さや哀しや、そして優しさを描く6つの章から本書は構成されています。
あらすじを読んだ時点で、犬と震災の話が出てくることが分かったので「これは泣きそうな気がするな・・・」と思っていましたが、やはり予感は的中して泣いてしまいました。
犬を飼ったことがない私でも感動したので、犬を飼っていた経験がある方や動物が大好きな人にはもっと深く刺さる物語だろうなと思いました。
物語の中盤から、結末がなんとなく分かってしまったので読むのがしんどかったです。
正直、私はこの『少年と犬』は苦手でした。
この本というよりも、動物が出てくる感動物語は総じて苦手なんです。。。
苦手な理由はこれといって特にないんですが、感覚的に「あ、無理だこれ」となっちゃうんですよね。犬自体は好きなんですが。
本来ならば読まなかったであろう本ではあるのですが、直木賞を受賞されたので今回は読むことにしましたがやはり苦手意識は拭えず。
話のテンポが良く文章もとても読みやすく、何よりも作者の犬への愛情があふれているのが分かるので、好きな人も多い作品だと思います。(直木賞を受賞しているので、凄い本だということは当然なのですが)
私は駄目でしたが、人と犬の心温まるストーリーを読みたい方にはおすすめです。
終わりに
苦手ジャンルは頑張って読んでもやはり苦手なままでした・・・。
いつか克服できる日が来るのだろうか・・・。
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