千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

【中国発の傑作SF小説】|『三体』 劉慈欣

久しぶりの投稿です。

私のパソコンを修理に出しまして、予定よりも時間がかかるということなので、夫のパソコンを使って投稿することにしました。

アイキャッチ画像などは私のパソコンが戻ってきたら差し替えます(;´∀`)

 

 

 

 

今回読んだのは、劉慈欣さんの『三体』。

 

 

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

『三体』のあらすじ

 

文化大革命で父を殺された葉文潔は、山奥の軍事基地に連れていかれ秘密の任務に就く。それから時を経た数十年後、著名な科学者が次々と自殺する事態が起こる。ナノテク素材の研究者の汪森はその謎を解くために、文潔の元を訪れる。

そしてその謎を解くための鍵がVRゲーム『三体』だった。

 

中国発の傑作SF小説が満を持して日本上陸!

 

 

 

『三体』の印象的な言葉

 

「ぼくは何も知りませんよ。ただ、想像もつかない力が科学を殺そうとしている気がします」

『三体』(早川書房)  劉慈欣 より

 

 

 

 

 

『三体』の感想

 

ずっと読みたかった本作。

『三体』は三部作となっており、日本では2020年10月時点で2作目までが刊行されています。

2008年に中国で刊行された作品でしたが、2014年に英訳版が発売されてから瞬く間に評判が広まり、世界でもっとも権威あるSF賞のヒューゴー賞を受賞しました。

日本でもこの前評判の高さから、発売1カ月足らずで販売が10万冊を超えたようです。

ちなみに中国ではすでに完結しており、なんと2100万部売れたようです・・・。

さすが中国。規模が違います(;´∀`)

 

さて、本作の内容ですが、とても面白くてあっという間に『三体』の世界観に引き込まれます。

凄惨な描写から物語は始まるので、最初は「うっ・・・」と読むのを止めてしまいそうになりますが、こういった惨い描写は最初だけだったので一安心。

ただ、科学や数学の要素が多くあるので、文系の私にとっては物語を完全に理解出来ず、非常に難解に感じました。

あとは中国文学を読みなれていないせいで、最初は人の名前を覚えられず、何度も登場人物紹介のページに戻っていました。

そして本作の舞台は現代中国であり、中国の歴史や政治に疎い私は、その辺りも上手く自分の中で理解できなくて手が止まってしまうことがありました。

 

しかし!

これらを一旦受け入れられるようになると、一気に読むことができました!!

 

 

『三体』には3つの要素があると私は思っています。

まず一つ目が歴史。

物語の主軸はあくまでも2010年代なのですが、断片的に描かれる1970年代の出来事が重要になっています。ちなみに、1970年代は文化大革命時代であり、そのときの人々の思想や生活がしっかりと描かれています。

 

二つ目がSF。

これはそのままですね。

「三体」というのはVRゲームのことであり、主人公はこのVRゲームに挑戦します。

一見、ただのゲームに思えた「三体」がラストには現実世界と大きく関わっていくことが分かります。

 

三つ目はミステリーです。

科学者達の相次ぐ不審死および自殺の捜査を進めていた作戦指令センターは、主人公に密偵を依頼します。

そして科学フロンティアという組織の存在が明かされます。

ただの事件かと思いきや、宇宙スケールの謎にまで発展していくミステリー展開となっています。

 

過去と現在、そして未来すべてに話の軸があるというのは、圧倒的なスケールでとても興味深いです。

またファンタジーではなく、物事の原理をちゃんと説明がなされているので、リアルに感じることができます。

この物語はありえる未来だなと思うと、ちょっと怖くなったりしますが・・・。

 

科学者といった論理的思考を持つエリート達が多くいる中で、史強という警察官は自身の直感を信じていてとても人間らしくて好きです。

しかも、横暴に見えてかなり頭の回転が速く、抜け目ないところも魅力的でした。

 

 

 

終わりに

 

『三体』は科学のところが難解なので、ノートに書いて自分なりにまとめながら読んでいました。

それでもわからない場合は、他の人のブログでまとめ記事があったので、それを参考にしながら理解していったという感じです。

理系の人だとスラスラ読めると思います。

 

2作目は上下巻となっていたので、読み終わるのにどれだけ時間かかるかな・・・(;´∀`)

 

 

 

 

 

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