千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

【農業に関わる女性を描いた短編集】|『女神のサラダ』 滝羽 麻子

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今回読んだのは、滝羽麻子さんの『女神のサラダ』

 

 

 

 

 

 

 

『女神のサラダ』のあらすじ

 

東京の会社では、過酷な労働環境で心身共に疲れ切ってしまい退職をした沙帆。ハローワークで紹介されたのは、予想だにもしなかった農場だった。それでも沙帆は転職を決意する・・・。

全国各地の農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8つの短編集。

 

 

 

『女神のサラダ』の印象的な言葉

 

北海道から九州まで、日本各地からこの皿の上へはるばる集まってきた食材のそれぞれに、丹精こめて育てた作り手がいるのだ。手をかけ、慈しみ、送り出した誰かがいる。

『女神のサラダ』(光文社) 滝羽 麻子 より

 

 

 

 

 

 

『女神のサラダ』の感想

 

全国各地の農業に関わる女性を描いた短編集となっています。

出てくる女性たちは年代も暮らしている環境もバラバラ。

そんな彼女たちの共通点は「悩み」と「農業」。

それぞれの事情の悩みを農業を通して、前を向いていくような物語となっています。

 

私が特に好きだったのは、「月夜のチーズ」。

離婚してシングルマザーとなり、息子を連れて実家の岩手県に戻ってきたが、元夫は息子を都会で育てるべきだと親権を主張。

義両親と元夫と子育てに関して意見が合わない中で、悩む日々。

実家が経営している牧場を見ていた息子が発した言葉とは・・・?

という内容です。

離婚というのは親の勝手なことなんだなと改めて実感。だからこそ、子供の意見が一番優先すべきことなのかなと思いました。

 

幼馴染と再会した「トマトの約束」はほんのり恋愛要素もあり、ほのぼのとしていてこちらも好きでした。

 

 

この本を読んでから、スーパーに行って野菜コーナーを見るときは、作り手の気持ちをふと考えたりするようになりました。

安いからといってまとめ買いをしてしまうと、特にこの季節は暑いので、腐ってしまって廃棄せざるを得ない状況になってしまうかもしれません。

ちゃんと美味しくいただくためにも、食べれる分だけ買おうと思いました。

 

 

 

終わりに

 

滝羽麻子さんの小説はどれもほのぼのしていて好きなんですが、本作も「農業」をテーマにしていることもあり、穏やかな空気が流れていました。

またこういうお仕事小説を読みたいな。

 

 

 

 

 

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