久しぶりの更新となります。
今回読んだのは、『ハーバードの心理学講義』。
本著では、パーソナリティ心理学を通して、自分の本当の姿を深く理解できるようになるということを説いています。
パーソナリティ心理学とは、人格や性格など「その人らしさ」を研究の対象とした心理学のことです。
随所に診断テストがあるので、ワクワクしながら読むことが出来ますよ。
はじめに
まず、著者のブライアン・R・リトルさんは、心理学分野で世界的に有名な研究者であり、3年連続であのハーバード大学の人気教授に選出された凄い方です。
本著では、自分のパーソナリティを知ってから、幸福な人生を送るために大事なことや教訓となることを教えていくという流れで書かれています。
自分のパーソナリティ(性格)を理解する
「幸福な人生」を送るためには、まずは自分のパーソナリティを知ることが重要です。
本書では2~8章にて自分のパーソナリティを知るための手掛かりが書かれています。
第2章では、「ビッグ・ファイブテスト」という診断テストが紹介されています。
このテストは信頼性が高く、研究者たちに好んで使われています。
面白いのは、よくあるような「あなたは〇〇タイプだ」といったカテゴリーがあるのではなく、尺度で自分のパーソナリティーを理解していくことが大切だということでした。
このテストでは、
- 誠実性
- 協調性
- 情緒安定性
- 開放性
- 外向性
の5つの因子で自分がどれぐらいの数値なのかが分かります。
パッと見た感じではどれも高ければ高いほど良さそうに思いますが、必ずしもそうだとは限りません。
例えば、誠実性が高い人は変化が激しく混沌とした環境が苦手となるみたいです。
こういう風に、本書では良い側面と悪い側面を解説してくれるので、客観的に自分のパーソナリティを解釈することができます。
その他にもこういったテストがいくつかあり、それらをやってみることで自分のことが少しずつ分かっていきます。
幸福な人生を送るには
自分のパーソナリティーが分かった後は、自分の「コア」を知ることが幸福な人生を送るための手掛かりとなります。
本書では、これを「コア・プロジェクト」と記しています。
この「コア・プロジェクト」を持続的に追求していくと、幸福度が高まっていきます。
「コア・プロジェクト」を見つけるには、
- 重要性
- 自分の価値観との一致
- 自己表現ができる
などが感じられるものは、「コア・プロジェクト」とみなせるらしいです。
そして、自分を知り、理解し、多面性のある自分を受け入れることで幸福を築いていくことになると説いています。
終わりに
かなり大雑把なまとめとなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
本著では、「他人を理解する」ことで自分を深く理解することができる、ということだったり、自分を知ることで檻となってしまわないように警告をしたりと、まだまだ大切なことがたくさん書かれています。
私はこの本を読んで、短所だと思っていたところが実は良い側面もあるということを知り、前向きになることができました。
「本当の自分」を知る良いキッカケとなった本でした。
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