千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

【クスノキの番人を任された青年と祈念に訪れる人々の物語】|『クスノキの番人』 東野圭吾

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 今回読んだのは、東野圭吾さんの『クスノキの番人』。

 

 

 久々に東野圭吾さんの新作を早く読めた気がします。(といっても3か月ぐらい過ぎているけど・・・)

 

 

 

 

 『クスノキの番人』のあらすじ

 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。

そんな彼の救いの手を差し伸べたのは、今まで存在さえも知らなかった伯母の千舟だった。彼女は玲斗を釈放する代わりに、ある条件を玲斗に突きつける。

それは、「クスノキの番人」になること。

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の物語。

 

 

 

『クスノキの番人』の印象的な言葉

 

できなかったのではなく、しなかっただけだ。つまらないプライドや卑小な意地のせいで、自分の心に嘘をついていた。そんなものには何の価値もなかったのに。そのことはわかっていたのに。

『クスノキの番人』(実業之日本社) 東野 圭吾 より

 

 

 

 

『クスノキの番人』の感想

 

『クスノキの番人』は長編小説であり、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』といった少し非現実的な日常を描いた作品となっています。

私は何故か勝手に短編小説だと思い込んでいました。

 

 東野圭吾さんの作品では、『加賀恭一郎シリーズ』や『ガリレオシリーズ』といったミステリーや、『人魚の眠る家』みたいな少し暗い物語も好きなんですが、この『クスノキの番人』みたいに心温まる作品もとても好きです。

(結局、全部好きということです)

 

不当な理由で解雇された玲斗が犯罪をおこしてしまう展開から物語は始まるので、「どんだけやんちゃな人なんだ・・・」と思っていたのですが、礼儀正しい普通の青年でした。

ただ、家族の不遇さとか職を転々としていた後ろめたさから、自分に自信がなくて自暴自棄になっていただけだと感じました。

若者によくある「言葉に出来ない不安感」ということなのかなとも思いました。

 

そしてこの作品の幹である、クスノキの祈念。

あんまり書くとネタバレになってしまうので祈念について詳しくは書けないですが、「私だったら何を祈るのかな・・・」と考えてみました。

今は大して年を重ねていないし、祈ること・祈りたいことは思い浮かびません。

ですがもし将来、子供が出来てもっと年を重ねた時に「伝えたいこと」があると良いなと思います。

そのためにも、今をダラダラと生きることがないようにして、悔いのない人生を送らないといけませんね。

 (アイスを食べながらこの記事を書いています)

 

 

終わりに

 

どんなジャンルであれ、東野圭吾さんの作品は好きだなーと今回の新作を読んで改めて思いました。

こんなにたくさんの作品を世に出していて、どの作品も「外れ」がないというのは本当に凄いことです。

また東野さんの新作を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

 

 

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