今回読んだのは、カルロ・コッローディの『ピノッキオの冒険』。
『ピノッキオの冒険』のあらすじ
一本の棒から作られたピノキオ。彼はジェッペットさんを中心に周囲の大人たちを騒動に巻き込むいたずらっ子となる。色々な事件を経て、ピノキオはどのようになっていくのか。19世紀後半イタリア国家統一の時代に書かれた児童文学。
『ピノッキオの冒険』の印象的な言葉
「捨てちゃいかん。この世にあるものは、すべて役にたつんだからな」
『ピノキオの冒険』(光文社)カルロ・コッローディ より
「悪い子がいい子になると、家族のみんなが晴れ晴れとした笑顔になるようなしあわせが、やってくるものなんだよ」
『ピノキオの冒険』(光文社) カルロ・コッローディ より
『ピノッキオの冒険』の感想
2週間ほど前には読み終わっていたのですが、読書ノートだったりブログを書く時間がなかなか取れなくて、ここまで遅くなってしまいました。
NHKで放送されている「100分de名著」の4月放送で、この『ピノキオの冒険』が題材となっていたので、放送を観る前に先に読んでみました。
(まだ放送は観れていません・・・)
ディズニーの『ピノキオ』のイメージが強いせいか、原作のピノキオはこんなにもいたずらっ子だったのかと驚きました。
いや、いたずらっ子にしては色々度を超えている行動も多いのですが・・・
特に親のジェッペッドさんに対する行為があまりにもひどくて、最初は悪い表現で書かれたジェッペッドさんに対して、可哀そう・・・と思わず同情をしてしまうぐらい、ピノキオのやることは結構えげつないです。
そりゃあディズニーはその辺りはぼかしますね(笑)
私は文学を読んだ後は解説を読むようにしています。むしろ解説を読まないと本文だけでは理解が出来ない部分が多いです・・・。
今回の解説によると、どうやら『ピノッキオの冒険は』イタリア統一と大きく関係しているようです。この辺りは「100分de名著」で詳しく説明してくれそう。
この本は第36章まである短編集なので、スキマ時間に読めるのがとても良かったです。
児童文学なのでとても読みやすく、文学が読みづらいと思っている人でもこれはスラスラと読めると思います。
終わりに
ディスニーの『ピノキオ』しか知らなかった私にとっては、原作は新たな一面があってとても新鮮でした。
映像化から入った作品は原作を読むと、より楽しめそうですね。
(逆に原作→映像化はあまり好きではないんです・・・。アニメは許容範囲)
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