今回読んだのは、出口治明さんの『人生を面白くする 本物の教養』。
第1章:教養とは何か
数年前から教養ブームが社会人を中心に巻き起こっています。
かくいう私も、遅らばせながらその波に乗ろうとしている最中です。(ですがあまり読めていないのが実情です・・・)
皆さんは教養とは何だと思いますか?
教養を学ぶことで得られるものは何でしょうか?
これからの質問に著者の出口さんは以下のように記しています。
教養とは、人生においてワクワクすることを増やすツールである
『本物の教養』(幻冬舎新書) 出口 治明 より
教養の本質は「自分の頭で考えられる」ことである
『本物の教養』(幻冬舎新書) 出口 治明 より
いかがですか?皆さんはこの言葉を聞いて、「その通りだ」と思いましたか?
私は特に、「自分の頭で考えられる」という言葉が頭の片隅に引っ掛かりました。
ここ最近、読む本だったり、メディアだったりで、この「自分の頭で考える」という言葉を良く目にするようになりました。
これは最近言われている言葉ではなく昔からあったと思います。
なのに何故私が引っかかっているのか。
それは「今の私に必要なこと」だからではないかなと思います。
バレットジャーナルを始めてから、自分の気持ちと向き合うことが多くなりました。それがキッカケで考えるという行為が働いていると思っています。
そしてそれをより高めたいという思いから無意識に「自分の頭で考える」という言葉をアンテナとして探しているのかもしれません。
「自分の頭で考える」という重要性をここ最近でとくに感じているのは、コロナウイルスのことです。
報道番組やワイドショーでは連日政府の批判ばかりしていて、正直辟易しているし、今では番組を観なくなりました。
専門家の意見が本当に正しいのか、鵜呑みにしていいのか、私は疑問があります。
筆者は「自分で考える」ことのバロメーターに、「腑に落ちるかどうか」と書いていました。
ただ本を読んで「こっちの意見は良いな」、反対の意見の本を読んで「こっちの意見も良いな」と思うのは安易だと。
情報収集をして、検証をして、そのとき自分が心から納得したときに、「自分で考える」ことが出来たのだと言うそうです。
例えば、一人当たり10万円の給付は少ないからもっと上げるべきだ。そんな程度では国は破綻しない、と言っている専門家がいました。ですが、その根拠は言われていませんでした。
ここで私に必要なことは、国の財政状況を調べて、今回の給付金はどこからまかなっているのか、他のところから補填できないのか、など色々調べて、総合的に判断することだと思います。
何も考えずに安易に政府を批判はしないでおこうと思ったし、自分の意見をしっかり持とうと思いました。
第2章:日本のリーダー層は勉強が足りない
世界的に見て、日本人は勉強が足りないというのは有名な話です。
世界のリーダーが求めるのは「面白い人」。これはお笑いとかそういうことではなく、「面白い人」=「興味深い人」ということらしいです。
いかに自分の話を引き込めるか、そのためには教養の知識など、あらゆる引き出しが必要になってきます。
世界のリーダーというのは、「狭く深い」専門を持った上での「広くある程度深い」
知識がある人が多いそうです。
私が世界のリーダーとかは想像さえも出来ないけれど、「広くある程度深い」人間になりたいなと思います。
私の専門分野とは何だろう・・・。個人的には「ファンタジー小説」を追求していきたいなとは思っています。何に役に立つのか分からないけど(笑)
第3章:出口流・知的生産の方法
知識というのはあくまでも道具にすぎません。
知識を持っていたとしても、それを活用していかなければ意味がありません。
その知識を活用して物事を考える方法として筆者は、
- 「タテ」(時間・歴史)と「ヨコ」(空間)で考える
- 国語ではなく算数で考える
- 身近なものに例えてみる
ということを挙げられていました。
私にはこのやり方がとても難しく思います。ですが、それは自分が頭を使っていなかった証拠だったんだなと思いました。
確かに頭の良い人って「例えば~」と例を挙げて分かりやすく説明しています。
私も誰かに説明するときは、日常生活に例えられるようになりたいです。
第4章:本を読む
この章では筆者の読書歴がつづられています。
やはり膨大な数の本を読んでいます。
その中には、「古典は読むべき!」と書かれていました。
やっぱりどの本を読んでも古典は推奨されますね。やっぱり古典は読まないとな・・・。
そして、速読は必要ないとも書かれていました。本をたくさん読んで、知識がつけば自然と本のスピードは上がるらしいです。
大切なのはじっくりと読んで何度も読むことだそうです。
私は大抵の小説はついつい図書館で借りてしまいますが、自分にとって大切だと思う本は購入して手元に置いておこうと思いました。
終わりに
この本は2015年の発行ですが、今の私にもとても参考になることが多く書かれていました。
今回は4章までを説明しましたが、実際は10章まであります。
後半も非常にためになる内容となっていますので、気になった方は是非お手に取ってみてください。
いつも自己啓発本などを読むと、その時はやる気が上がるんですが、すぐに忘れてしまうので、読んで感じたことを忘れずに実行していきたいなと思いました。
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