千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

『砂糖の空から落ちてきた少女』 ショーニン・マグワイア

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今回読んだのは、ショーニン・マグワイアさんの『砂糖の空から落ちてきた少女』。

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

異世界から戻ってきた子供に居場所を作るために創設された学校がある。ある日、その学校に空から少女が降ってきた。少女は自分を亡くなったはずのスミの娘だと名乗る。しかもスミを取り戻さないと自分が消えてしまうのだと。

そこで学生4人がスミを取り戻す旅に出る。

 

 

印象的な言葉

 

ひょっとすると、慎重さが生きのびるために必要な特質であり、目に見えるもの以上に偉大ですばらしい事柄への可能性が論理によってすりへらされる世界で生きていくなら、それは当然の結果なのかもしれない。子供時代は消え去り、空想の世界にひたるかわりに規則に従うことになる。竜巻は人を殺す現象であり、魔法の世界へ運び去る手段ではない。もの言う狐は熱がある兆候で、大冒険を始めるために遣わされた案内役ではないのだ。

『砂糖の空から落ちてきた少女』(東京創元社) ショーニン・マグワイア

 

 

 

 

感想

 

シリーズ第3弾で完結編となります。

スミを取り戻すために生徒4人が死者の世界だったり、お菓子の国に行きます。

学校にいるシーンは短く、3作品の中では一番ファンタジーらしさがあります。

また、雰囲気の明るさもこれが一番明るいです。そういった意味では表紙のポップさに一番合っている作品です。

 

物語には第1作目の主人公で異世界に戻った、ナンシーも途中で出てきます。

かなり落ち着いた知的な女の子として描かれていて、客観的に見るとこんな子だったんだなーと思いました。第1作目だと気弱な感情があったので、もしかしたら自分に合う世界に戻ったことで自信みたいなものがついたのかもしれません。

前作で主人公だった子が次の巻では脇役として出てくるのは、結構好きなパターンだったりします。ずっと同じ主人公なのも良いんですけどね。

 

ハッピーエンドで物語が締めくくられ、私も読後はホッとした気持ちでいっぱいでした。

学校に戻った生徒たちは前にいた世界に戻りたいと願う気持ちがあり、これからが正念場なのかなと思います。この世界で生きていくと覚悟を決めるのか、前の世界へと続く扉が現れるのを待つのか。

どんな結果にせよ、子供たちが笑顔になる世界であってほしいなと思いました。

 

 

終わりに

 

解説を読むと、どうやら高い評価のため続編が出たみたいです。

第4作目は時系列でいうと続編というよりかは番外編という位置付けらしいです。(2作目みたいな感じかな)

そして第5作目は完全に続編となるみたいです。

日本語訳で出版されるのを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

 

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