千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や美術館、ライフスタイルのことも

『トランクの中に行った双子』 ショーニン・マグワイア

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今回読んだのは、ショーニン・マグワイアさんの『トランクの中に行った双子』。

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

ジャックリーンとジリアンは双子の姉妹。プライドが高く見栄っ張りの両親の元で、一人は女の子らしく、一人は男の子らしく育てられる。そんな押し付けられた役割にうんざりしていたある日、二人は空き部屋のトランクの中に階段を発見する。階段を下りた先には、まったく違う世界が広がっていた。

 

 

印書的な言葉

 

双子であるとは、常に比較されて負ける存在がいるということだ。

『トランクの中に行った双子』(東京創元社) ショーニン・マグワイア

 

ふたりの少女は互いにしがみついて涙を流した。外では罰を与えるかのように雨がふりそそいでいる。もうなにひとつ元通りにはならないだろう。

『トランクの中に行った双子』(東京創元社) ショーニン・マグワイア

 

 

 

感想

 

シリーズ第2弾。

第1弾の感想はこちらから↓

 

www.chihirobook.com

 

 

第1弾で重要な役割だった双子が異世界に行っていたお話ということで、時系列で考えると続編というよりは前日譚という位置付けになります。

 

両親が望むようにまるで人形のように生きてきた双子は、異世界では初めて自分たちが本当になりたかった姿を認めてくれる人にそれぞれ会うことになります。特にジリアンはその人をご主人様と呼び、盲目なほどに敬愛していきます。

そしてジリアンは重要な過ちを冒してしまい、ご主人様から庇護を取り消され、命の危険を感じたジャックリーンと共に無理やり現実世界に帰されます。

ですが、ジリアンはまだご主人様のことを信じているのです。

その鬱々とした思いを抱えたまま、第1弾の話に繋がっていきます。

 

今でいう毒親の元にいた双子が自分を認めてくれる存在に出会ったときに、その人に依存してしまうというのは他の小説でもよくあります。

最後のジリアンは痛々しくて見てられませんでした。

この双子の結末は第1弾に描かれていますが、とにかく幸せになってほしいなと思います。

 

 

終わりに

 

ある図書館ではこちらは児童書コーナーに置かれています。確かに薄いし表紙も可愛らしい感じなんですが、単純な冒険ファンタジーと位置付けるには少し重たい内容かもしれません。海外小説だからか、少し文章が難しい箇所もあるので、小学生には読みにくいかもなーと思います。個人的には中学生以上が推奨です。

 

 

 

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