本屋大賞発表日が近付いてきました。
今年はコロナウイルスの感染拡大抑止のために、例年行っていた発表会が中止となり、4月7日14時にインターネットで配信という形になるみたいです。
ノミネート作品は全部で10作。そのうち、私が読めたのは6作でした。
全部読めなかったのが悔やまれますが、一応話題作は読んだということで今回は良しとします。←
いつもだったらメイン内容を順位予想にするんですが、今回は私が良かったと思った作品と、実際に大賞を取るであろう作品は大きく違うんだろうなと予想し、自分のオススメしたいほうをいっぱい書きたいなと思いこのような形にしました。
最後にひっそりと予想順位も書きます。
本屋大賞は『書店員が選んだ、いちばん!売りたい本』がコンセプトなので、私が書店員さんになった気持ちで順位をつけてみました。
それでは発表します!
1位 『流浪の月』 凪良 ゆう
記事にも書きましたが、読者を引き込む力、文章の美しさ、登場人物の個性・・・全てが圧倒的でした。
小児愛者の青年とその青年に居心地の良さを覚える少女。
デジタルタトゥーの怖さを存分に表現した作品です。
この本を読むと「あの事件」を思い起こした読者も多かったのではないでしょうか。
昨年大賞を取った『バトンは渡された』とは真逆の作品で、大人向けではありますがSNSを使う若い世代に読んでほしいなと思いました。
2位 『線は、僕を描く』 砥上 裕將
このブログを開設する前に読んだ作品なので記事はありませんが、こちらを2位にしました。
大学生の青年が水墨画の世界に魅了されるお話です。
こちらも『流浪の月』と同様に美しい文章で、文章だけで水墨画の凄さが表現されていました。『流浪の月』が流れるようなイメージなら、『線は、僕を描く』は漂うイメージです。(語彙力がなくてすみません)
題名も良いですよね。
主人公の青年にはつらい過去があり、それを引きずっている少し影のあるところも良いところかなと思いました。明るい青春小説ではありませんが、水墨画に興味があったり、ゆったりとした雰囲気が好きな方は是非読んでほしいなと思います。
3位 『ライオンのおやつ』 小川 糸
「終末医療」がテーマの作品。
余命申告を受けた女性が、瀬戸内海の島にあるホスピスで最期を過ごすまでの日々を描いた物語となっています。
主人公が私の年齢に近いということもあり、感情移入して泣いてしまいました。心に残るフレーズも多く、「死」について深く考えさせられた作品でした。
また、重いテーマのわりに雰囲気は明るくゆったりとした空気が流れていて、それも良かったです。
こちらを2位にしようかなと思ったんですが、『線は、僕を描く』の方が私が好きだったので3位にしました。
以上が私が選んだ作品でした。まだ読めてない本も今年中には読みたいなと思っています。特に『ノースライト』は気になる。
では、予想順位の方に移ります。
書店の本の並べ方だったり知名度や口コミ等、客観的に見て順位を付けてみました。
1位:『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 相沢 沙紀
2位:『ライオンのおやつ』 小川 糸
3位:『店長がバカすぎて』 早見 和真
1位の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』に関しては、いくつかの書店でも中央にあったのでこちらが本命かなと思いました。
私がこの本をBEST3に選ばなかったのは、「売りたい本」ではないからです。
内容はめちゃくちゃ面白かったし、終盤からのどんでん返しは驚きがありましたが、娯楽要素が強いミステリー小説だなと。(決して批判しているわけではないです)
私の中では「売りたい本」というのは、読者に問題提起だったり、読んだ後に考えてもらえるような本のことかなと思いました。
皆さんの予想はどうですか?
私の希望としては、オススメした3作品が入ってほしい!
全部外していたらそれはそれで面白いですね(笑)
4/7の発表日に本屋大賞の感想などの記事をアップします。
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