千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や美術館、ライフスタイルのことも

『イヴリン嬢は七回殺される』 スチュアート・タートン

今回読んだのは、スチュアート・タートンさんの『イヴリン嬢は七回殺される』。

 

 

 

あらすじ

 

目が覚めると私は記憶喪失になっていた。ブラックヒース館と呼ばれる館にはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在していて、自分のそのうちの一人らしい。

しかもひょうなことから意識を失い目が覚めると、次は別の人物になっていた。そんなとまどう私に仮面の人物が呟く。「今夜イヴリン嬢が殺される。その事件を解決するまでお前は何度でも同じ日を繰り返す。しかも8人に意識は移る」と。

こんな悪夢を止めるには犯人を見つけるしかない。何度も転生しながら私は事件の真相を解明するために奔走する。

 

 

 

 

 

感想

 

やっと読み終わったー!というのが私の最初の感想です。

2段組みでかつ421ページという量の本を読むのは久々でした。疲れた・・・。

本好きの私にとっては本は分厚ければ分厚いほど嬉しいんですが、今回は色んな要素が交じり合っていて、頭が混乱した部分もあったりして途中で挫折しそうになりました・・・。

この本は、館ミステリー×タイムリープ×人格転移という、たくさんの要素が複雑に物語に絡み合っています。

とにかく人物を早く把握することとと時間軸が大切になってくるので、私はメモを取りながら読み進めていました。普段から本を読むときはメモを取っているんですが、今回はメモの量が半端なかったです。それが時間がかかった要因でもある気がします。

でも、そのお陰でなんとか読み切れたので、メモの偉大さが分かりました。

 

この物語は単純にイヴリンを殺す犯人を突き止めるだけでなく、主人公と同じくタイムリープしている者が2人と殺し屋が1人いるという点が、より物語を複雑化しています。犯人は分からないしタイムリープしている人が味方なのか敵なのかも分からないし、殺し屋はどんどん主人公を殺していくし・・・中盤以降はとにかく真相が早く知りたい!という気持ちでいっぱいでした。

そして、全ての真相が分かった時は、もう驚きでしかありませんでした。

こんな複雑な話をよく思いつくなと感心しかありません。しかもこれがデビュー作らしいです。もう凄いの一言です。

よくあるパターンとして、タイムリープや転生は実は巧妙なトリックで現実でした、みたいなことがあるんですが、これに関しては最後までちゃんとファンタジーでした。仮面の人物も人間ではありませんでした。なので素直に物語の世界に引き込まれて大丈夫です。ということでこの作品はミステリー小説ともいえるし、SF小説とも言えますね。

 

最後は多少の粗さはありましたが、個人的には面白かったなと思える作品でした。

諦めずに最後まで読み切れて本当に良かったです。

 

 

終わりに

 

私は本を読み終わった後には読書ノートを書いているんですが、これに関しては登場人物の時点でかなりの文字数になりました。(書くだけで結構疲れました・・・)

最近は比較的薄めの本だったり短編集が多かったので、こういう分厚い本を読むことで読解力と集中力が上がった気がします。

今回はぶっ通しで4時間読んでいたのですが、そこで限界を感じました。(というか、4時間読んでも終わらないってどんな分厚さだ)前は4時間なんて平気だったのにな…。集中力が下がっている証拠ですね。

定期的に分厚い本だったり自分にとって難しい本を読むようにしようと思いました。

 

 

 

 

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