千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や美術館、ライフスタイルのことも

『警視庁文書捜査官』 麻見 和史

今回読んだのは、麻見和史さんの『警視庁文書捜査官』。

 

 

 

あらすじ

 

警察官の矢代朋彦が、捜査第一課科学捜査係文書解読班(別名「資料保管室」)に配属されてから三週間、やっている仕事といえば書類整理ばかり。上司は自分より若い女性で、もう一人の上司はめったに部屋にやってこない。そんな状況に辟易しているところに、ある殺人事件が起こり文書解読班に初めて出動命令が出る。現場には、殺された人物は右手が切断されており、他にアルファベットの文字列が印刷されたカード等が残されていた。そこで女性上司の鳴海理沙警部補は筆跡から次々と手掛かりとなるものを見つけていく。矢代と鳴海のコンビが繰り広げる長編ミステリー小説、第1弾。

 

 

印象的な言葉

 

 

「たしかにこじつけかもしれません。でも推測を重ねていけば、いくつかの真実を見つけることができるんです。私たち文書解読班の役目はそこにあると思います。」
   『警視庁文書捜査官』(KADOKAWA) 麻見 和史 より

 

 

 

 

感想

 

初読み作家さん。「文章心理学」を用いて事件を解決へと導く警察小説となっています。

私自身はこういうの好きなんですよね。筆跡からその人の特徴だったり、その時の状況だったりを推測するというのはとても興味深かったです。
実際にありそうな部署ではあるなーと思いました。
残された筆跡から手掛かりを追うと、第二の事件、第三の事件へと繋がっていき、それが飽きない構成となっていて読んでいてとても楽しかったです。
犯人も全く分かりませんでした。最後までドキドキ出来てとても良かったです。
 
全体的には高評価なのですが、残念だなと思ったところをしいて挙げるとすれば、鳴海と矢代のキャラ設定でしょうか。
まず鳴海ですが、基本ボケボケでフワフワしていて、人の筆跡が大好きなオタク気質がある女性です。
私の中で警察官の女性というのは、男社会を生き抜くためにハキハキしてしっかりしているというイメージがあったので、それとは真逆のキャラだったので自分の中で整理するのに時間がかかりました。これは私の偏見があったからだとは思っていますが。
次に矢代ですが、彼は全体的に掴みにくいです。最初は文書解読班にも上司が年下の女性だということにもうんざりしていたので、どこまで矢代と衝突するのかと思いきや、現場に行くとあっさりと鳴海の指示に従ったりしていて拍子抜け。うーん、読んでいて調子が狂います。若いので柔軟性があると思えば良いのでしょうか・・・。シリーズを通して彼のことが掴めたら良いなと思います。

 

 

終わりに

 

「掃除屋」という意味深な人物が出てきたり、矢代が追っている未解決事件があったりと、シリーズを通してまだまだ面白そうな展開が待ち受けている気がします。
「文章心理学」というのももっと知りたいですし。
今のところは6冊(エピソードゼロを含む)出ているらしいので、全作読んでいきたいなと思いました。

 

 

 

 

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