千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

ヒポクラテスシリーズ 中山 七里

今回読んだのは、中山七里さんの『ヒポクラテスの誓い』と『ヒポクラテスの憂鬱』。

 

 

 

 今回は2冊まとめての紹介です!

  

あらすじ

 

浦和医大の臨床医を目指している真琴だが、「試用期間」として配属されたのは法医学教室だった。

そこに居たのは法医学の権威、光崎藤次郎。

事故死や病死など一見事件性がないと思われていたものでも、光崎は次々と解剖をしていく。そこに現れた真実とは。

死者の声なき声を聞く法医学ミステリー。

 

 

印象的な言葉

 

「法医学は生きている者をも救うことができる」

     『ヒポクラテスの誓い』(祥伝社) 中山 七里 より

 

 

 

 

感想

 

1巻の『ヒポクラテスの誓い』が5章、2巻の『ヒポクラテスの憂鬱』が6章からなる連作短編集ですが、どちらも最後に全体を通して一つの事件が解明される展開となっていて、流石中山さんだなと思いました。

中山さんの本は過去色々読んでいて、そこで解剖する人としてちょくちょく登場していた光崎がここでスポットライトを浴びるとは。他の本で主人公だった古手川だったり、渡瀬が出てきたりしていて嬉しかったです。

医療ミステリーの中でも解剖から真実が見えるという謎解きは、今まで読んだことがなかったのでとても興味深かったです。

とはいえ、解剖シーンはそれなりに気分が悪くなってしまいましたが…。解剖した後にお肉を食べれるようになった真琴みたいな図太い女性になりたいものです(笑)

法医学のことを全然分かっていなかった真琴が光崎の教えを受けて、立派な法医学者として成長していく様子は読んでいて良かったです。私も何も知らないので、法医学の今の現状だったり、日本とアメリカの違いだったりが知れて、とても勉強になりました。

 

医療ミステリーということで色々な病気が出てきましたが、今回、特に目を引いたのは、「代理ミュンヒハウゼン症候群」でした。

この本によると、「代理ミュンヒハイゼン症候群」とは、相手に傷害を負わせ、自分がその相手を健気に看病することで周囲の関心を引こうとする精神疾患の一つということらしいです。

大抵、この相手というのは母親が子供に行うことが多く、これが虐待へと繋がっていくみたいです。本人には殺意がないので難しいですよね。

「かまってちゃん」のやりすぎた行為という感じでしょうか。

いずれ自分が親になるときには、絶対にこんなことにならないようにしようと心に誓いました。

 

 

終わりに

 

この本を通じ読書の良い所というのは、本を読むことで知識が増えて、自分の行動を戒めたり、振り返ることができることではないかと思いました。

今回の例で言うと、「代理ミュンヒハイゼン」に罹っている人たちは、そもそもこの病気のことを知らないので、自分が精神疾患を患っていることに気が付かないのではないかと。知っている・知っていないことでその先の自分の行動は大きく変わるんじゃないのかな・・・と思いました。

それが小説という娯楽本であれ、知識として身につくことはあるんじゃないかと思います。特にSFなんてものは将来起こりうる未来かもしれませんし・・・。

あくまでも私の考えなので正解なのか分かりませんが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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