今回読んだのは、早見和馬さんの『店長がバカすぎて』。
☑2020年本屋大賞ノミネート作品
あらすじ
武蔵野書店、吉祥寺本店で契約社員として働いている谷原京子。どこか気が抜けた店長と一緒に働くことでイライラが募りながら仕事に追われる日々を送っている。文芸書担当として、次から次へとトラブルが舞い込む中(主に店長が原因)、憧れの先輩の退職を聞き・・・。
印象的な言葉
物語の持つ力の一つは「自分じゃない誰かの人生」を追体験できることだ。
『店長がバカすぎて』(角川春樹事務所) 早見 和馬 より
感想
書店員のお話ということで、書店員が選ぶ本屋大賞にノミネートされるぐらいだから、きっと実際の仕事場もこんな感じなんだろううなと思いました。
書店員というのはストレスも多くて、誇りややりがいがないとやっていけない仕事なんだと知りました。そうやって知るとより一層尊敬する気持ちが高まりました。
内容としては、「こんな仕事辞めてやる!」と毎回言いながらも、辞めない京子。店長に常にイライラしながらも他の人が店長の悪口を言うとつい庇ってしまう所はなんだか可愛いです。
ちょっとした謎かけもあり、終始楽しく読むことが出来ました。
ただ、残念なことを一つ挙げるとするならばタイトルでしょうか。
これは私のこだわりなんですが、「○○すぎる」とか「○○すぎな〇〇」みたいな「すぎる」という言葉を日本語として使われていることに抵抗があります。
あと、「バカ」や「アホ」などといった人を貶すような言葉もあまり好きではありません。(実際は愛嬌とした意味合いで使われていますが)
なので、こういった言葉をタイトルに使ってくる作家さんとは私は合わないかなーと思ってしまいました。
実際、本屋大賞にノミネートされなかったら読みませんでした。内容が良かっただけにそこが残念です。
終わりに
今まで読んだ本屋大賞ノミネート作品の中では一番ライトでした。受賞はないかなー。
でも、書店員さんたちのことを知るにはとても分かりやすい本だったと思います。
↓ ブログ村ランキング参加しています。面白かったらクリックをお願いします