千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

【100分de名著 2月】『力なき者たちの力』ヴァーツラフ・ハヴェル

今回読んだのは、NHKで放送されている「100分de名著」の2月のテキスト。

 

 

「100分de名著」は毎週月曜日10:25~10:50に放送されていて、全4回で1冊の本について解説をしていくという番組です。

2月の特集は、ヴァーツラフ・ハヴェルさんの『力なき者たちの力』でした。

私は録画して後で観て、分からないところや印象的なことはメモして、放送が終わったらテキストを見て整理する・・・という風にやっていました。

 

『力なき者たちの力』自体を読んだわけではないので、今回は書評は書きません。自分なりに整理したことをここにまとめてみようかと思います。

 

『力なき者たちの力』とは

1978年に戯曲家ハヴェルによって執筆。

共産主義の圧政に苦しむ当時のチェコスロバキアにおいて、ポスト全体主義を分析し、「真実の生」について説いた。

最初は地下出版として読まれていたが、後に世界各国に翻訳される。民主化運動の不朽のバイブルともいえる。

 

ヴァ―ツラフ・バヴェルとは

1936年-2011年。戯曲家。のちにチェコスロバキア連邦共和国およびチェコ共和国の大統領となる。

「プラハの春」後の共産党政権に抗議の活動を行い、何度も逮捕・投獄される。

ビロード革命の立役者。

 

 

 

第二次世界大戦後のチェコスロバキア

1948年:社会主義体制が樹立

1968年:プラハの春 文化開放政策がとられる

     プラハの春の運動を止めるべく、ソ連を中心に軍をチェコスロバキアに派遣

1970年代:正常化時代 検閲の復活 多くの芸術家が亡命

1989年:ビロード革命により共産党の一党独裁が終わる

1993年:連邦制を解消。チェコ共和国とスロバキア共和国の誕生

 

放送を観た感想

全4回を通して、とにかく難しかったというのが私の感想です。

検閲が厳しかったチェコスロバキアでこの本が読まれ、ひいてはそれが革命に繋がっていったぐらい影響力のある本なのだと考えると、私が難しいという感想しかないというのは、今、私が過ごしている環境というのは不満がなく差し迫った問題があると思っていないのかもしません。

 

しかし、ハヴェルは現代の私たちに警鐘を鳴らしています。

彼は、今の社会は、自分の生にとって本当に必要なものが非常に見えにくいと考えていました。モノに溢れている現在、迷いながら買っているものも実は巧妙な宣伝や膨大な情報に振り回されているだけかもしれません。

また、近代において権力が匿名化しているとも説いています。国家は機械になっていて、匿名となり責任を有さないと。

ハヴェルは「言葉の力」というものを常に考えていた人でした。『力なき者たちの力』も明言を避け、「どうなのだろうか?」と問いかけています。

"皆が言っているから"や”それが当たり前だから”と考えることを放棄せずに、私も自分に常に問いかけ、考え続けていきたいなと思いました。

そして「本当に必要なもの」を見つけていきたいです。

 

 

 

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