今回読んだのは、近藤史恵さんの『マカロンはマカロン』。
あらすじ
フレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」は、スタッフ四人が働く小さなお店だが、シェフが出す料理はどれも絶品ばかり。このお店にやってくる客たちは料理やワインに舌鼓しながら、各々が感じている謎や不安を打ち明けていく。料理×ミステリーの連作短編集。
印象的な言葉
食事は不思議だ。終わらせ方にもその人の心理状態が透けて見える。
『マカロンはマカロン』(東京創元社) 近藤 史恵 より
細やかなサービスというのは、ただ過剰に世話を焼くこととは根本的に違うのだと、ぼくはその時に知った。
『マカロンはマカロン』(東京創元社) 近藤 史恵 より
感想
ずっと気になっていた本でしたが、ようやく手に取って読むことが出来ました。
フレンチ料理だけど、比較的リーズナルブルで親しみやすい料理が各話に登場します。
ほっこりした話もあれば、ちょっぴり辛辣な話もあります。
辛辣な話でいうと、最後の『ヴィンテージワインと友情』は結構刺さるものがありました。
本人は喜んでほしいがあまりに、高級なワインを持参したりするけれど、周りは彼女をいい金ヅルとしか見ていない。更に言うと、女性はお嬢様の彼女に劣等感を抱いていたりしていて良い感情は持っていない。一人だけそんなことを辞めさせようとした人がいたけれど、彼女はその人から「嫌われている」と感じてしまう。
友情、特に女性の友情というものは難しいですね。
本書には「友達は互いを尊重し合うことが大事」だと書かれていたし、その通りだなと私も思います。
まぁ、私はそもそもお金持ちではないのでそういう人達はやってきませんが。
でも、この本には出てきていませんが、マウンティング女子というのは周りにもいるので、私自身を尊重してくれる人とこれからも付き合っていきたいなと思います。
終わりに
チェーン店ではなく、こういった個人が経営しているお店を見つけたいなと思いました。
そして、お祝い事などがあればそこに行って、少し贅沢なものを注文するというのが理想です。
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