千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や美術館、ライフスタイルのことも

『影の棲む城 上』 L・M・ビジョルド

今回読んだのは、L・M・ビジョルド『影の棲む城』。

 

 

影の棲む城〈上〉 (創元推理文庫)

 ☑ヒューゴー、ネビュラ、ローカス賞受賞

 

あらすじ

 

前作『チャリオンの影』から3年後の国太后となったイスタの物語。イスタは何年もの間暗い城の中で一人幽閉状態となっていた中で、母の死をきっかけに外に出ることを決意する。わずかな供だけを連れて巡礼の旅に出たイスタであったが、道中、緊張状態であったジョコナ軍と鉢合わせし捕虜となってしまう。そんな中、助けてくれたのはアリーズという彼女とある意味、強い関わりのあった人物だった。アリーズの城に招かれたイスタはこの城の呪いについて否応なしに関わっていくのである。

 

 

印象的な言葉

 

あごの線をなぞる陽気な笑みの上で、神の目がきらりと彼女を見つめた。空よりもひろく、海溝よりも深く、その複雑さは無限大へ、もしくは無限小へと果てしなく薄い層を重ねる内側へ、どこまでもはいりこんでいく。

     『影の棲む城』(東京創元社) L・M・ビジョルド より

 

 

 

 

感想

 

世界観を忘れないように、前作からあまり間を置かずに読みました。

前作の感想はこちらから。

 

www.chihirobook.com

 

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今回は40歳の女性が主人公ということで、あんまり見ない設定ではあるなと思いましたがこれはこれで面白かったです。

前作に出てきたイスタはずっと嘆き悲しみ暗い印象でしたが、今作は外の世界に出たからか、とても活発だし神に悪態をつくほど元気でした。イセーレの母だなと改めて実感。

また、前作に比べて魔や神が頻繁に出てきました。特に神については、前回はカザリルが瀕死になったときに始めて出てきたのに、今回は気まぐれなのか庶子神がイスタの前にあっさりと姿を見せ力を与えます。やはりイスタは元々特別な何かを持っているんでしょうか・・・。

前半は巡礼の旅、後半はアリーズのお城での出来事となっています。

特に後半のお城に関しては、謎の人物イルヴィンが軸となり物語は進んでいきますが、最後はある謎が明かされます。

この先どういう展開になっていくのか。とても気になるので下巻を早く読もうと思います。

 

 

終わりに

 

世界観が分かっているのもあるのかもしれませんが、『チャリオンの影』よりも今作のほうが読みやすいですし、次々と展開が変わるので面白いです。

 

 

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