千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

『さんかく』 千早 茜

今回読んだのは、千早茜さんの『さんかく』。

 

 

 

あらすじ

 

恋はもうしないと決めたデザイナーの夕香。

夕香の作るごはんに胃袋を掴まれてしまった営業職の正和。

正和の恋人で、恋人よりも研究を優先する華。

 恋愛感情はないけれど、夕香の住む家は正和は心地が良いと思ってしまい、今のアパートの契約が切れるのをきっかけに同居を始めてしまう。だが、それを恋人の華には言い出せずにいえる———。

そんな男女の三角関係。

 

 

印象的な文章

 

俺にとっての家はどっちだろう。心は華にある。(中略)けれど、生活はあの町家にある。穏やかで居心地の好い暮らしがある。じゃあ、感情は?生活に宿るのか、心に宿るのか。

                        『さんかく』(祥伝社) 千早 茜 より

 

 

 

感想

 

あらすじには三角関係と書きましたが、そこまでドロドロはしていません。

まず、正和さんみたいな男性は私は嫌だ。色々良い風に言っているけど、居心地の良さから彼女ではない女性と一緒に住むことを正当化されても困る。結局、自分の感情のままに流されているだけなのかなーと思います。

恋人の華さんも、あまりにも研究を優先しすぎ。相手から愛情を貰うだけで自分は何もしなければ、そりゃあ離れちゃいます。

夕香さんが良い女性か…と言われると恋人がいると分かってもそのまま同居を許す辺りは微妙な所ですが、それでもしっかり線引きしているのはこの中では大人の女性だなって思います。

 

目次が全部食べ物や料理名になっていて、それにまつわるショートストーリーになっています。出てくるご飯はどれも美味しそう。

 

 

終わりに

 

家や自分の隣が居心地が良くないとたとえ結婚していても心が離れてしまう、というのは改めて怖いなと思います。フラリーマンが多いというのはよく聞きますし、実際、離婚している子も中にはいます。

結婚して2年半が過ぎましたが、有難いことに主人は一切飲みにも行かず、まっすぐ家に帰って来ます。(会社の人たちの誘いを断っているらしく、それはそれで大丈夫なのかと心配になりますが)

言葉には出してくれないですが、ちゃんと毎日家に帰ってくるのはこの本で言うのならきっと彼なりの愛情なのでしょう。

でもそれもどうなるか分からないし、上手くいくいかないのも私次第な気がします。

「いってらっしゃい」と「おかえり」は玄関で笑顔で言うことを忘れないようにします。

胃袋を掴むことは…何年たっても無理かな(笑)

 

 

 

 

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