今回観たのは、『ダークナイト』。監督がクリストファー・ノーランで、主演がクリスチャン・ベール。
あらすじ
バットマンに最大の敵が現れた。その名もジョーカー。
不敵に笑うジョーカーは人々の心の闇を上手くコントロールし、闇落ちさせていくと同時に、自分も容赦なく人を騙し殺していく。
ジョーカーはバットマンに「マスクを外して正体を表せ。さもないと市民を毎日殺す」と脅しをかける。実際に次々と市民は死んでいく。バットマンが出した答えとは。
印象的なセリフ
ヒーローとして死ぬか、長く生きて悪者になる自分を見るかだ
「…人が死んでいく。アルフレッド、僕はどうすればいい?」
「耐えるのです、ブルース様。耐えねば。憎まれますが、それがバットマンなのです」
夜は夜明け前が最も暗い。約束します。夜明けは間近です。
いつの日か、バットマンは罪の償いをしますが、裁くのは我々。
ジョーカーではない
バットマンはヒーローじゃない。
静かなる守護者、目を見張らせる番人、
ダークナイト(暗黒の騎士)だ
『ダークナイト』より
感想
怖かった・・・!とにかくジョーカーが恐怖でしかありませんでした。
何度耳をふさいで目をつむったことか・・・。ヒース・レジャーのジョーカーは、映画の次元を超えて、1つの狂気として佇んでいました。
ジョーカーの狂気じみた怖さが際立った今作ですが、バットマンという存在についても描かれていました。
バットマンは自己犠牲を払い続けます。華もなく、ただ夜にひっそりと悪者を倒していきます。名声はいらないのです。戦うのはただ一つ、この街を守るため。
だからこそ、どんなに自分が苦しもうとも、愛する家族や市民を守るためなら悪役になることを厭わないのです。
過去、色んなヒーローの苦悩や悲しみが描かれていましたが、ここまでヒーローの苦悩に焦点を当てた作品はないのでしょうか。
最後のシーンで、『印象的なセリフ』にも載せましたが、"バットマンはヒーローじゃない"と言っています。それでも私はバットマンはゴッサムという町のヒーローだと思うのです。それが皆が思い浮かべるヒーローの姿ではなくても。
名言も多く、4つも選んでしまいました。ジョーカーのセリフも印象的なものが多くありましたが、できればバットマンについてのセリフを入れたかったんです。
平和でジョークが出るようなシーンはほとんどなく、全編を通してジョーカーの悪事に翻弄されるバットマンが描かれています。終始、心臓がドキドキしている状態でしたが、傑作だと言われる所以が分かる映画でした。
終わりに
撮影が終わって間もなく、ジョーカー役のヒース・レジャーが亡くなります。死因は薬の併用摂取がもたらす薬物中毒による死亡事故。28歳という若さでした。
圧倒的な演技力でジョーカーを演じたヒース・レジャー。
伝説的な俳優がいたことを私は決して忘れません。