千尋の読書感想文

読んだ本について感想を書いています。たまに映画や絵画鑑賞、暮らしのことも

『僕の殺人』 太田 忠司

2019年もそろそろ終わりに近付いてきました。年内最後に読む本を何にしようか考え中。
年内にあと何冊読めるかな。

今回読んだのは、太田 忠司さんの『僕の殺人』。

僕の殺人 (徳間文庫)

僕の殺人 (徳間文庫)


あらすじ

5才の時、別荘での両親の殺人事件に居合わせ記憶をなくしてしまった少年。
10年後、怪しいライターが少年の前に現れ、2人で事件と記憶の真相を探ることに。
ライターは少年に言う。「君はいったい誰なんだ?」と。
少年は自分に問いかける。「僕はいったい何者なんだ?」と。

感想

デビュー作ですが、しっかりと作り込まれているのが印象的でした。30年前の作品なんですね。
終始どこか暗く何かが起こりそうな雰囲気で物語は進んでいて、読みながらドキドキしっぱなしでした。
ただ、トリックというか結末は途中でなんとなく分かってしまったのでそこが残念。
もしかしたら発売当時に読んでいたら斬新な発想だったのかもしれませんが、今読んでしまうとこういったパターンは別の作品でもあるので、ありきたりに感じてしまいました。
そう思うと、ミステリー小説というかどんでん返しをするような作品は、発売されてから間もなく読まないと結末が分かってしまうことがあるのかもしれませんね。
結末は分かってしまいましたが、とても面白くこの作者の他の小説もとても気になりました。
作品にリンクはしていないらしいですが、「三部作」らしいので、まずは残りの2冊も読んでみようと思います。